物撮りライティングで白背景を真っ白に撮る方法|予算別の機材と配置

白背景を真っ白に撮るには、商品に当てる光と背景に当てる光とを分け、背景を商品より1〜2段明るくします。

白い紙がグレーに写る失敗の多くは、光の量ではなく商品と背景の明るさのバランスが原因です。この記事では、予算0円・1万円以下・3万円以下の3段階に分けて、自宅とスマホで再現できる配置を紹介します。

この記事でわかること
  • 背景を商品より1〜2段明るくすれば、白い紙は白く写る

  • 予算0円は窓際、1万円以下は撮影ボックス、3万円以下は背景専用のLEDを足す

  • 撮影時は背景をRGB値253〜255で止め、255への調整はレタッチに回す

白背景がグレーになる原因は「商品の光」と「背景の光」を分けていないこと

白背景がグレーに写るのは、光が足りないからではありません。背景が商品より明るくなっていないからです。

カメラは、画面の主役である商品に明るさを合わせます。そのため、白い紙でも商品より暗い位置にあれば、グレーとして記録されます。写る色を決めるのは紙の白さではなく、紙に届いている光の量です。

「強い光を当てるほど白くなる」は本当か

実際には逆です。商品にライトを近づけて強く照らすと、カメラは商品が白飛びしないよう露出を下げます。すると、商品ほど光を受けていない背景は相対的に暗くなり、かえってグレーに沈みます。

白い背景紙を使えば自動で白くなるのか

背景紙を替えるだけでは白くなりません。高価な背景紙でも、届く光が商品より少なければ結果は同じです。一方で、コピー用紙や模造紙でも、背景側に十分な光が当たっていれば真っ白に写ります。

解決の原則は2つだけ

対処法は2つあります。ひとつは、商品に当てる光を弱め、そのぶんカメラの露出を上げることです。もうひとつは、背景だけを照らす光を足すことです。どちらの方法でも、背景を商品より1〜2段明るくすることを目安にしましょう。

用語解説

EVは明るさの段階を表す単位で、1EVは「1段」とも呼びます。1段明るくすると光の量は2倍、2段なら4倍です。スマホのカメラで露出補正を+1.0にすると、およそ1段明るくなります。

カメラの絞りの数値で考えると、関係がつかみやすくなります。たとえば絞りをF16にし、商品がちょうどよい明るさに写る光量にしたとします。このとき背景には、F22で適正になるだけの強い光を当てます。F16とF22は1段の差にあたるため、背景は商品より1段明るく写るわけです。

スマホでも考え方は変わりません。商品に明るさを合わせた状態で、背景だけが1〜2段分明るく写れば白くなります。

商品と背景の距離で白さを調整する

商品を背景から離すと、メインライトの光や商品の影が背景に届きにくくなります。そのため、背景光を足していない状態で離すと、背景はメインライトの回り込みを失ってグレーに沈みます。

一方で、背景光を足していれば、離したぶん背景の明るさだけを独立して調整できます。つまり距離は、背景を商品から切り離して調整しやすくする手段といえるでしょう。

ライト1灯のみで背景がグレーに沈んだマグカップの写真
メインライトだけでは背景がグレーに沈む
背景灯を足して背景が白くなったマグカップの写真
背景灯を足すと商品はそのまま背景だけ白くなる

白背景ライティングの基本配置と5つの撮影手順

どの予算の機材でも、背景紙・商品・メインライト・背景光・カメラ設定の順に組むと、失敗の原因を1つずつ切り分けられます。

白背景ライティングの基本配置を示した俯瞰図
背景紙から20〜50cm離し、メインとレフと背景灯を配置する
背景紙を曲線でつなげて垂らす

背景紙の上端を壁や箱にマスキングテープで留め、机に向かって折らずに弧を描くように垂らします。この形をホリゾントと呼びます。折り目があると、そこに影の線が写るので注意しましょう。

白ホリゾントとは?構造・用途・白い壁との違いを徹底解説「白ホリゾントって聞いたことはあるけれど、一般的な白い壁と何が違うの?」スタジオを借りようとサイトを開いたら、こんな専門用語がずらりと並んでいて手が止まった。そ
商品を背景の立ち上がりから離して置く

商品は背景紙が立ち上がる位置から20〜50cm手前に置きます。机が狭くても最低20cmは空けると、商品の影が立ち上がり部分に落ちにくくなります。

メインライトとレフ板で商品を照らす

メインライトを商品の斜め前45度、やや上から当てます。反対側には白い板を立てて、暗くなった側面の影をやわらげます。

背景用の光を足す

背景灯・窓の光・撮影ボックスの天面ライトのいずれかで背景を照らします。背景だけが商品より1〜2段明るくなるまで、位置や強さを少しずつ変えていきましょう。

露出とホワイトバランスを固定する

1枚撮るごとに明るさや色が変わらないよう、カメラの設定を固定します。スマホの操作は下の表を参考にしてください。

スマホで露出とピントを固定する操作は、機種によって次のように異なります。

機種

固定する操作

iPhone

画面の商品部分を長押しし、「AE/AFロック」と表示されたら指を上下に動かして太陽マークで明るさを調整する

Android

「プロ」や「マニュアル」などのモードで、ISO感度・シャッタースピード・ホワイトバランスを手動で固定する

共通

HDRをオフにできる機種はオフにする。明暗差を自動で縮める処理を止め、背景の白さが1枚ごとに変わるのを防ぐ

調整は、商品の見え方を決めてから背景を足す順番で進めます。背景を先に真っ白にすると、明るい露出のまま商品に光を当てることになり、商品が白飛びしやすくなるためです。

【予算0円】窓際の自然光だけで白背景を作る方法

窓が商品の斜め後ろに来るよう机を置き、背景紙を窓側に寄せれば、照明を買わなくても背景を白く写せます。

撮影に向いている窓と時間帯

直射日光は影が硬くなるため、やわらかい光が入る条件を選びます。

条件

理由

北向きの窓

一日を通して直射日光が入りにくく、光がやわらかい

曇りの日

雲が光を広げるため、影が薄く出る

晴天の日

レースカーテンを閉め、カーテン越しの光で撮る

10〜14時頃

光の量と色が比較的安定している

直射日光で濃い影が落ちた布小物の写真
直射日光は影が濃く出て背景にも影が映り込む
レースカーテン越しの光で影が薄い布小物の写真
レースカーテン越しの光なら影は薄く背景は均一に明るい

窓・商品・白い板の配置

窓は商品の真横か斜め後ろにします。斜め後ろに置くと背景紙のほうが窓に近くなり、自然と商品より明るくなります。

背景紙は、窓の光を正面から受ける角度に少し傾けます。商品は、背景紙より窓から遠い位置に置くのがコツです。背景より少し暗くなる場所を選ぶ、と考えると分かりやすいでしょう。

窓と反対側には、白い板を商品の横に立てます。窓から入った光が板に跳ね返り、商品の暗い側面を明るくしてくれます。

窓際での商品・背景紙・白い板の配置を示した俯瞰図

次の道具は、家にあるもので代用できます。

  • 背景紙:模造紙か、A3のコピー用紙を数枚つないだもの

  • レフ板:白い段ボールか発泡スチロールの板

  • 固定:背景紙を壁や箱に留めるマスキングテープ

  • スマホの固定:積んだ本や箱など、高さを毎回そろえられるもの

スマホの露出は商品に合わせる

背景の白をタップすると、カメラは背景を基準に暗く写そうとします。そのため、商品をタップしてから露出補正をプラス側に動かすのがおすすめです。背景がわずかに白く飛び始めたところで止めると、商品の明るさを保てます。

撮影中は室内照明を消してください。窓の光と照明の光が混ざると、写真が青や黄色にかぶる原因になります。

自然光は時間とともに明るさと色が変わります。数十点をまとめて撮る連続撮影や、色をそろえたい撮影には向きません。撮影点数が多い人は、次の撮影ボックス構成を検討してみてください。

【予算1万円以下】撮影ボックスとLEDライトで毎回同じ白を出す構成

LED付きの撮影ボックスとスマホ三脚をそろえれば、天候に左右されずに小物を毎回同じ明るさで撮れます。

この構成の目安となる機材と価格は次のとおりです。価格は大手ECサイトなどで一般的に見られる販売価格帯で、総額表示の税込価格です。

機材

価格の目安(税込価格)

役割

LED付き撮影ボックス 40〜60cm角

3,000〜6,000円

天面のLEDと白い内壁で、商品をやわらかく照らす

スマホ三脚

1,500円前後

構図と距離を毎回同じにする

交換用の白背景シート

ボックスに付属することが多い

汚れや折り目が出たら交換する

白ボード

手持ちの白い板で代用できる

正面の暗さを補うレフ板にする

掲載している料金は編集部が調べたものです。最新の内容は、依頼する店舗に直接ご確認ください。

ボックスと三脚で4,500〜7,500円程度に収まり、残りの予算でクリップ式のLEDを1つ足す余裕があります。

ボックスとLEDを選ぶ3つの基準

項目

基準

理由

演色性

Ra90以上

数値が高いほど、商品の色が実物に近く写る

明るさ

調光できる

商品と背景の差を細かく調整できる

色温度

5000〜5600K

昼の光に近い白で、色かぶりが起きにくい

ボックスの中で背景だけを明るくする方法

天面のLEDは、ボックスの奥側、つまり背景シートに寄せて当てます。位置を変えられない製品なら、背景シートの裏からクリップ式のLEDを当てる方法もあります。シートが光を通す素材であれば、背景だけが1〜2段明るくなるでしょう。

ただし、天面のライトだけだと、商品の真上が明るく正面が暗くなりがちです。ボックスの手前にクリップライトを1つ足すか、白ボードを斜めに立てて正面に光を返すと補えます。

撮影ボックス内で背景だけを明るくする配置を示した図
天面と背面のLEDで背景だけを明るくする配置

ボックスに向くのは、アクセサリー・布小物・小型コスメのような手のひらに収まる商品です。ボックスの一辺の半分程度までの大きさなら、周りに余白を残して背景を均一に照らせます。

レンタルスタジオ利用より年間約11万円安くなる計算

自作の撮影ボックスと、白ホリのあるレンタルスタジオとで、1年間の費用を比べると次のようになります。

試算の前提
  • 出品は月10点以下で、年間の撮影点数は最大120点

  • 3ヶ月に1回、30点前後をまとめて撮り、1回3時間で撮り終える

  • レンタルスタジオは、白ホリ付きの部屋を3時間30,000円(税込価格)で借りると仮定

  • 自作側は、上の表の上限で撮影ボックス・三脚・クリップ式LEDをそろえた約10,000円(税込価格)を初年度に1回だけ支払う

  • 移動時間・交通費・電気代・背景シートの交換費は含めない

この前提では、スタジオは30,000円を年4回で約120,000円かかります。自作は約10,000円のため、初年度で約110,000円安くなる計算です。2年目以降は機材費がかからないため、差はさらに広がります。撮影点数や1回の利用時間が異なる人は、前提の数字を自分の条件に置き換えて計算してみてください。

【予算3万円以下】2〜3灯のLEDで背景を独立して管理する構成

商品用のLEDと背景専用のLEDとを分けて置けば、プロによる撮影と同じ「商品光と背景光の分離」を定常光で再現できます。

撮影点数が多い人や、撮影ボックスに入らない中型商品を撮る人に向いた構成です。目安の機材と価格は次のとおりで、こちらも大手ECサイトなどで一般的に見られる販売価格帯の税込価格です。

機材

価格の目安(税込価格)

役割

ソフトボックス付きLED 2灯セット

10,000〜15,000円

1灯をメインに使い、もう1灯は背景や補助光に回す

背景紙スタンドとロール紙

5,000〜8,000円

幅の広い背景で中型商品まで収める

背景用LED 1灯

上の2点を除いた残りの予算で選ぶ

背景だけを照らす

レフ板

手持ちの白ボードで代用できる

メインライトの反対側の影を起こす

掲載している料金は編集部が調べたものです。最新の内容は、依頼する店舗に直接ご確認ください。

3灯の配置と役割

メインライトは、商品の斜め前45度に置きます。背景灯は、商品の真後ろに隠して背景紙に向けるか、背景紙の左右から当てます。どちらの場合も、背景灯の光が商品の正面に回らない向きにすることが大切です。

3灯構成の配置と役割を示した俯瞰図
メイン1灯とレフ、背景灯2灯で商品と背景を分けて作る

光量を決める4つの手順

  1. 背景灯を消した状態で、メインライトだけで商品が適正な明るさになるよう露出を決める

  2. カメラの設定を固定したまま、背景灯を弱い出力で点ける

  3. 背景灯の出力を少しずつ上げ、背景がグレーから白へ変わっていく様子を確認する

  4. 背景が「あと少しで真っ白」になる手前で止め、商品の輪郭が残っているかを拡大して確かめる

背景灯が弱くグレーに沈んだスニーカーの写真
出力が弱いと背景はまだグレーのまま
背景灯がちょうどよく背景が白いスニーカーの写真
ちょうどよい出力なら背景は白く輪郭も残る
背景灯が強すぎて輪郭が溶けたスニーカーの写真
強すぎると輪郭まで背景に溶けてしまう

背景の左右で明るさが異なる場合は、セットの2灯目を背景の反対側に回します。背景灯が2灯になり、左右の差が縮まります。

1灯のまま背景全体を照らしたいときは、全方向に光が広がるランタン型のソフトボックスか、ディフューザーを付けてください。光が広がり、背景の端まで回るようになります。

この構成なら、バッグ・靴・小型家電のように撮影ボックスに入らない商品にも対応できます。カメラを使う場合は、次の設定から始めるとよいでしょう。

項目

開始値

撮影モード

マニュアル露出

ISO感度

100〜200

絞り

F8前後

シャッタースピード

商品が適正な明るさになる値に合わせ、三脚で固定する

ホワイトバランス

LEDの色温度の表示値に合わせて固定する

白背景撮影でよくある6つの失敗パターンと対処法

撮った写真に出ている症状から、原因と直し方を次の表でたどれます。

症状

原因

対処

背景がグレー

背景光が足りない。または商品光が強すぎる

背景光を足す。または商品光を弱めて露出を上げる

商品の輪郭が白く溶ける

背景光が強すぎる

背景光を弱める。露出を−1/3段補正する

商品の下の影が濃い・硬い

光源が小さい、または近すぎる

ディフューザーを足す。レフ板で影を起こす

光沢面に照明が映り込む

光源が正反射の角度にある

ライトを5〜10度ずらす。トレーシングペーパーで光を広げる

白い商品が背景に溶ける

商品と背景が同じ明るさになっている

商品を白飛びしない明るさに抑える。横に黒い紙を立てる

全体が青い・黄色い

窓の光と室内照明が混ざっている

室内照明を消す。ホワイトバランスを固定する

なかでも輪郭の白飛びは、一度起きると後から復元できません。撮影中に気づいた時点で撮り直したほうが、結果的に早く仕上がります。

白い陶器・ガラス瓶・シルバーアクセサリー、素材別3つの撮り方のコツ

白い陶器

背景と同じ白のため、輪郭が溶けやすい商品です。背景灯は少し弱め、商品よりわずかに明るい程度にとどめます。画面の外の横に黒い紙を立てると、縁に薄い影が入って形が見えてきます。

ガラス瓶

透明なため、背景が明るいほど瓶の縁が消えて見えます。写らない位置の左右に黒い紙を立ててみましょう。ガラスの縁に黒い線が映り込み、輪郭がはっきりします。

シルバーアクセサリー

金属は周りの物をそのまま映すため、照明やカメラの形が写り込みやすくなります。商品をトレーシングペーパーで囲むと、光が広がって映り込みが目立たなくなるでしょう。陰影をつけたい部分には、下から黒いレフ板を入れると立体感が出ます。

撮影前に確認したい7つのチェック項目

次の項目を印刷して撮影台の横に置き、1枚目を撮る前に確認してください。

  • 背景紙に折り目やシワが無い

  • 商品と背景の立ち上がりの間を20cm以上空けている

  • 室内照明を消している

  • 露出とホワイトバランスを固定している

  • HDRをオフにしている、またはオフにできない機種だと把握している

  • 1枚目の背景の値をスポイトで測った

  • 商品の明るい部分が白飛びしていない

撮影とレタッチの役割分担:RGB255の白はどこまで撮影で詰めるか

撮影では背景をRGB値253〜255付近まで詰め、レタッチでは最後の数値の調整だけを行うのが効率のよい分担です。

白背景の「白」は、RGB値255:255:255で統一された状態を指します。Amazonはセラーセントラルのヘルプページ「商品画像の要件」で、メイン画像の背景にこの純粋な白を求めています。人の目には白く見えても、実際の値は250前後にとどまっていることが少なくありません。

撮影時のゴールを255にしない理由

撮影の時点で255ちょうどを狙うと、商品の縁まで一緒に白く飛びます。そのため、撮影時は253〜255付近で止め、少し手前から仕上げるほうが安全です。

カメラの場合は、ヒストグラムの右端を見ます。背景の山が右端の近くに寄り、商品の明るい部分が右端で切れていなければ合格です。

スマホの場合は、スポイト機能のある無料アプリを使い、写真の四隅と中央の5か所の値を測りましょう。四隅だけ値が低いときは、背景灯の届く範囲が足りていません。

レタッチでやってよいこと・避けたほうがよいこと

  • 背景を253〜254から255に上げる

  • わずかな色かぶりを直す

  • 235前後のグレーの背景を無理に白くする。商品の縁まで明るくなり、輪郭が濁る

  • グレーの背景を切り抜いて白に差し替える。1枚ごとの切り抜き作業が増える

  • 白飛びした商品の縁を戻そうとする。写っていない情報は復元できない

グレーの背景を無理に白くして縁がぼやけたマグカップの写真
グレーのまま無理に明るくすると縁がぼやける
白に近い背景を軽く補正して縁がくっきり残ったマグカップの写真
白に近い状態から補正すると縁がくっきり残る

スマホで背景を真っ白に追い込む3つの操作

Lightroomモバイルを使う場合は、背景だけを選んで明るくできます。

  1. 写真を開き、「マスク」から「背景を選択」を選ぶ

  2. 「ライト」の「露光量」か「白レベル」を少しずつ上げる

  3. スポイトで四隅と中央を測り、255になったら書き出す

iPhoneの標準の編集機能では、「調整」の「ハイライト」を少し上げます。ただし画面全体に効くため、商品の縁が飛ばない範囲にとどめてください。撮影時に背景を白に近づけておくほど、編集はこの数回の操作で終わり、1枚あたりの時間も短くなります。

今日やること:手持ちの環境で1商品を撮り、背景の数値を確認する

今日できる最初の行動は、窓際で1商品を撮り、スポイトで背景のRGB値を測ることです。

この記事の手順は、すべて「商品光と背景光を分け、背景を1〜2段明るくする」という1つの原則で成り立っています。予算0円の窓際構成でも、この原則どおりに配置すれば背景は白に近づくでしょう。

測った結果をもとに、自分の状況に合う構成を次の表で選べます。

状況

合う構成

費用をかけずに試したい、出品は月に数点

予算0円の窓際構成

天候や時間で仕上がりが変わって困る、小物が中心

予算1万円以下の撮影ボックス構成

撮影点数が多い、バッグや靴などの中型商品を撮る

予算3万円以下の2〜3灯構成

うまく撮れたときは、配置をスマホで真上から1枚撮り、ライトの強さとカメラの設定をメモに残しておきましょう。次回はその写真とメモのとおりに並べるだけで、同じ白を再現できます。

ホリくん

最初の1枚は250台でも大丈夫。数値を測れば、次に何を動かせばいいかが見えてくるよ。

よくある質問

白背景を綺麗に撮るには、どのような照明機材が必要でしょうか?

最低限必要なのは、商品を照らすメインライトと、背景だけを照らす背景灯の2系統です。さらに、商品の影を和らげるレフ板を1枚加えると、安定して白い背景に仕上がりやすくなります。

影を消すためには、照明をどのように配置すればよいでしょうか?

商品は背景紙の立ち上がり部分から20〜50cm離し、メインライトは商品の斜め前45度のやや上から当てます。反対側にレフ板を置いて暗い面をやわらげ、背景専用の光を別に足すと、商品の影と背景のグレー落ちとを同時に防げます。

白背景の撮影には、自然光と人工照明のどちらが適しているでしょうか?

窓からのやわらかい光が入る時間帯であれば、自然光だけでも白背景は撮影できます。ただし天候や時間帯で光量が変わりやすいため、安定した仕上がりを求める場合は人工照明を併用したほうがよいでしょう。

安価な機材で白背景を撮影する方法はあるでしょうか?

予算0円であれば、昼間の窓際に白い模造紙を垂らし、レフ板代わりに白い発泡スチロール板を使う方法があります。もう少し予算をかけられる場合は、1万円以下で購入できる簡易撮影ボックスを使うと、光の管理がしやすくなります。

撮影後にレタッチで背景を真っ白にしてもよいでしょうか?

撮影時にRGB値で253〜255程度まで背景を明るくしておけば、残りを255に整える程度のレタッチで十分です。背景が大きく暗い状態からレタッチだけで白くすると、商品との境目が不自然になりやすいため注意しましょう。

背景紙にシワや折り目の影が写ってしまう場合はどうすればよいでしょうか?

背景紙を壁や箱から机に向けて、折らずに弧を描くように垂らす方法を試してみてください。この形はホリゾントと呼ばれ、折り目による影の線を防ぎやすくなります。

スマホのカメラでも白背景の商品撮影はできるでしょうか?

スマホでも、商品の明るさに露出を合わせたうえで背景だけを1〜2段明るくすれば、白背景を再現できます。露出補正の機能を使って背景側の明るさを調整する点は、一眼カメラの場合と考え方が同じです。

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